トップへ戻る About Gallery Links チュートリアルトップへ戻る インストーラ製作チュートリアルトップへ戻る

 同人ソフトのためのインストーラ製作チュートリアルその1(開発環境の準備)


まず、インストーラを作るにはそれ相応の作るソフトウェアが必要になってきます。このセクションでは実際に用いるソフトウェアについて列挙しておきます。今回は冗長性の観点からWindowsInstallerを用いていこうと思います。(Innosetupとかもあるけど、実行ファイルと同一階層にuninstall.exeが生成されちゃったり、アンインストールするときにレジストリまでロールバックで削除されなかったりすることがあるので)ちなみに、 このセクションで用いるソフトウェアはすべてフリーソフト、もしくはオープンソースのやつです。この先の手順はStandard Edition以上のVisual Studioがインストールされている場合とインストールされていない場合に分かれます(といっても途中から一緒になりますが)

1-A Visual StudioのStandard Edition以上がインストールされている場合
1.Wix Toolsetのインストール
こちら
http://wixtoolset.org/

からダウンロードします(2013年9月21日の時点で最新バージョンは3.7です)
2.ダウンロードしたファイルをウィルススキャンしてから実行します。スタイリッシュなインストーラになっているのでやりやすいかと思います。
3.手持ちのVisualStudioを起動します。
4.ファイルの新規作成→プロジェクトにWindows Installer XMLが追加されていれば完了です。→共通1へ

1-B.Visual Studio Standard Edition以上がインストールされていない場合
この場合、フリーのIDEであるSharpDevelopを使用します。ちなみにこの場合コンポーネント自体にWixが含まれてます。
1.SharpDevelopのインストール
こちら
http://www.icsharpcode.net/opensource/sd/

からダウンロードしてウィルスチェックをかましてインストールします。最新バージョンは4.3です。

※SharpDevelopはVisualStudioと互換性があります
SharpDevelop4.x→VS2010/.net4.0~2.0
SharpDevelop3.x→VS2008/.net3.5~2.0
SharpDevelop2.x→VS2005/.net2.0+モバイル開発
SharpDevelop1.x→VS2003/.net1.x

もちろんバージョンに応じて付属しているWixのバージョンも変わってくるので注意が必要です(確かVer.1.xはWixすらついていなかったはず)!
2.日本語化作業
http://sourceforge.jp/projects/sharpdevelop-jp/
から日本語化ファイルをダウンロードします。
http://sourceforge.jp/projects/sharpdevelop-jp/howto/install
このリンクに詳細なインストールのやり方は書いてあるのでこれを参考にしてインストールしてください 。
※必ず、WindowsVista以降(Server2008以降)で日本語化するときにLanguageDefinition.xmlを弄る場合、テキストエディタを管理者として実行してくださいね。
参考として、x64OSを利用している場合はProgram Files (x86)フォルダ内にインストールされている場合が多いです。

1(共通)GUIでWixコードを書いてくれるジェネレータの導入
今回は使いやすさの観点(といっても私がいろいろ試してみてこれが一番使いやすかったかなって思ったやつ)からWarSetupというフリーのWixコード自動生成ツールを使います。
ここ(http://sourceforge.net/projects/warsetup/)からダウンロードしてインストールしてください。

以上で一応下準備は完成です。

最後にそれとなく紹介を
※あるといろいろ便利なもの
.msiファイルを直接弄るツール(OrcaとかInstEd)など
偶にですが、ダイアログ内の文字が入らなくなったりすることが起きます(Wixコードで修正不可だったはず…[WixUIを使っている場合は]

※一言コメントとしては、WixはWixUIを使わないとかなりコード数が増え、動作チェック等に時間が多くかかってしまいます。積極的にWixUIを使っていくといいかもです。